馬力と最大トルク

乗用車のエンジン性能は、トルクのほうが大切です。ですが、一般的には馬力のほうが、目に付きがちです。
スピードを出したときのゆとりの目安となる最高出力、馬力。ここでは、馬力について見ていきたいと思います。

馬力とは?

馬力

馬力は名前の通り、元々は馬一頭の持つ力を1馬力と定めたものでした。
今日ではヤード・ポンド法に基づく英馬力、メートル法に基づく仏馬力を始めとして、
各種の馬力の定義があります。1馬力というのは駄馬が継続的に荷を引っ張る際の
仕事率を基準にしており、単純に「馬の最高出力=1馬力」を表すわけではありません。

馬力という単位は、ジェームズ・ワットが蒸気機関の能力を示すのに、
標準的な荷役馬1頭のする仕事を基準としたことに始まります。これが英馬力の起源で、
数値的には「1秒間につき550ポンドの重量を1フィート動かすときの仕事率」となります。

一方仏馬力は、メートル法に基き、英馬力の値になるべく近くなるよう定義したものです。
メートル法がフランス発祥であることから仏馬力と呼ばれます。

その定義は、「1秒間につき75重量キログラムの重量を1メートル動かすときの仕事率」
となります。このため1 仏馬力 = 約 0.986 英馬力ということになります。

記号は、ドイツ語のPferdestärke(馬の力)の頭文字、PS またはpsが日本や英語圏で使われるほか、 各国固有の記号も使われます。
参考までに、主な乗り物の馬力の目安を以下にまとめてみました。

* 人間の仕事率=1/10馬力
* 四輪自動車=40~300馬力
* 大型トラック、大型バス=250~600馬力
* 新幹線=5~6000馬力
* プロペラ機=200~2万馬力
* ジェット機=1万~7万馬力